2020/12/16 17:08



いよいよ冬本番な寒さになってきました。

この時期になると毎年販売を開始する芋けんぴ『くんせい塩』。
これは塩のみで味付けしているため、サツマイモの甘みが増すこの時期からの登場となります。

なぜ寒いと芋が甘くなるのか。
寒さに弱いサツマイモはそのままだとすぐ腐ってしまいます。そこで少しでも自分の身を守ろうとデンプンを糖に変えるのです。
ちなみにサツマイモの保存温度は13℃前後で、湿度は高めがよく、10℃以下だとすぐ痛んでしまいます。なので家庭でも保存は冷蔵庫ではなく、乾燥しないように新聞紙に包んでおくのがいいです。

ところで、市販の芋けんぴは大抵の場合、秋に採れた新芋をすぐに一度揚げて冷凍保存し、出荷する時にもう一度揚げて完成させているようです。
芋けんぴを作るには、デンプンが多い状態の方がカリッと軽い食感になり、色味も薄いきれいな色に仕上がります。
なので糖分が増したこの時期の芋けんぴというのは、当店ならではと言えるのです。
さらには塩のみという味付けのために、シルクスイートという品種を選び、切り方も平べったいカタチにしています。そして燻製にしているという…我ながらいろいろ手がかかってるなと。

もちろん紅はるかも、黄金千貫も、パープルスイートロードも、この時期ならでは、その品種ならではの味わいを考えています。
ネット販売は今週20日(日)まで、店頭販売も毎年年末は品薄になることがあるので、ご予約や早めのご注文をオススメしています。

どうぞよろしくお願いいたします。